ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる |P・F・ドラッカー
ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまるP・F・ドラッカー
ダイヤモンド社 刊
発売日 2002-05-24
マネジメントの大家、ピーター・ドラッカーによる未来予測。「日本にとっての最大の問題は(経済ではなく)社会のほうである」とし、来るべき未来を予測し、そこで生じる問題や脅威、機会を明らかにしている。
本書の中でドラッカーは、今日の先進国に共通する問題である少子高齢化のインパクトと、それに応じた雇用・マネジメントの変化について論じている。来るべき未来に対応するために、企業の雇用はどうあればいいのか、さまざまな雇用形態が入り乱れるなかで、マネジメントはどのようになされるべきなのか、個人はどのようにキャリアを磨いていけばよいのか、興味深い議論が展開されている。過去の人口ピラミッドの変化に触れながらこれからの社会を予見したり、また産業革命当時のヨーロッパを振り返りながらIT革命の本質について論じたりする部分には、ドラッカーの歴史観が表れていて読みごたえがある。
本書はまた、トップマネジメントやビジネスパーソンへの啓蒙という意味でも価値がある。トップを含む知識労働者の資質や教育、雇用、評価の方法など、知識社会で働くすべての人に欠かせない視点が提供されており、さらに、資本主義の原則では実現できない個人の豊かさについても言及している。本書で示されているドラッカーの歴史的視点からは、多くのヒントを学び取ることができる。
ネクストソサエティでは「大事なのは社会だ」 迫りくるネクストソサエティの乱気流に日本社会は「備えが万全」と言えるであろうか?そう断言できる日本人は誰も居ないであろう。
社会が乱れ、教育も行き場を失い、自殺者が多発する日本社会に、安全、安心、安楽なネクストソサエティなぞ来るはずがない。
しかし、この日本を良くするには国民全員が日々の改善努力をするしかない。その際にはドラッカーが示唆するように、経済優先から社会優先に転換が必要である。
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2006年10月12日 ビジネス全般 トラックバック:- コメント:-